カセットテープとの出会いは?
音楽を聴くのは幼少の頃から好きでしたが、聴くためのオーディオ機器も大好き。幼少期のラジカセでオーディオの魅力にハマり、また我が家ではピュアオーディオに触れる機会も有って、オーディオ機器への興味がより強く。
ただ興味対象はメカ&磁気記録の面白さから「テープデッキ専攻」と言い切れるほど偏っており、最愛はもちろんカセットデッキ。メカの動く様が好き、って事なのかな?そういう意味では往年のビデオデッキも好みです。ソニーのBeta-Maxは今でも良いなと思うほど。
カセットデッキはどれくらい使ってるの?
カセットデッキファンとしては、かれこれ20年くらい。ヤフオクで往年のデッキが激安落札できた頃から、様々なモデルを手に入れては手放す、そんな事を繰り返して昨今に至ります。恐らく一般の方よりは多くのカセットデッキを堪能してきたのでは?
昨今ではミニマリスト志向から据置デッキを諦め、ポータブルのカセットデンスケTC-D5Mに限定したカセットライフを送っておりましたが、厳選した上で据置デッキ導入も検討。やっぱり楽しいですよ、カセットデッキが有る生活は。という訳でココでもやります、筆者テンの好きなカセットデッキベスト5!
テンが好きなカセットデッキベスト5
- 5位…Technics RS-AZ7
- 4位…SONY TC-KA3ES
5位のテクニクスRS-AZ7はアナログカセットでは世界唯一、最初で最後の薄膜ヘッド搭載機。メカも作りもチープ、しかし新開発ヘッドの威力で非常に音質が良いという、ナカナカのキワモノ。逆にメカや作りの基本を重視し、性能も機能も上質で安心の高音質を聴かせるソニーTC-KA3ESが4位。
AZ7と3ES両機種は、カセットデッキ晩年の同時期に同価格帯で登場。高音質の追求が「革新vs成熟」と対極、また偶然にも「松下vsソニー」の因縁のライバルという構図も興味深く。両機種とも聴き所満載の傑作機です。
- 3位…Nakamichi 682ZX
- 2位…Aurex PC-X66AD
カセットデッキと言えば名門ナカミチ、Nakamichi 682ZXが3位です。性能も機能もデザインも良好、柔らかな音に鋭くも優しい高音域が心地良く、青いレベルメーターが印象的な名機。ナカミチのそれとは違う切り口、やはり心地良い音とレベルメーターの魅力で続く2位は東芝Aurex PC-X66AD。強力なノイズリダクションが成す、ワイドレンジ&ノイズレスの透明感、明瞭爽快なadresサウンドは必聴!グリーン基調の透過照明で描かれる値をバックに、応答性抜群の指針が振れるレベルメーターにも惚れ惚れ。全体のメカニカルなデザインもカッコ良く。
682zxは筆者が使ってきたデッキの中でも特に優秀で、実力的には1位を狙えるんですが、あえて3位に。だって高いんですよ、ナカミチは。貧乏人の嫉妬、やっかみ込みで。手に入れた暁には堂々の1位に、と思ったり思わなかったり。PC-X66ADはadresがとにかく強力で。デッキ本体が魅力的で価格は手頃、何より「低価格なノーマルテープでも、adresを使えば爽快な高音質に」という、価格対性能の良さは抜群。また欲しくなるPC-X66AD。
- 1位…EXCELIA XK-009
子供の頃の小さくも深い思い、後年手にした時の印象、そして確かな実力…1位はAIWA/EXCELIA XK-009です。ピュアアモルファス3ヘッドに世界最高レベルの走行性能、dbxまで備えるフルノイズリダクション…性能や機能の優秀さ以上に「これ、本当にカセットなのか?」と耳を疑ったほど、本機の奏でる音の良さは衝撃でした。同時に、長年聴いてきたカセットの音が嘘だったと知る事に。端正なデザイン、鋭敏に反応するレベルメーター、触れる事自体に喜びを感じる本機は、筆者にとって最高のカセットデッキだなと。そして本格的なカセットデッキ愛好へと踏み込むきっかけに。コイツにはやられました。
白状しておきます…最初から1位はXK-009と決めていました。もっと言えば、仮にナカミチの超高性能デッキを愛用していても、きっと本機XK-009を1位にすると。本機の「9万円を切る価格で、圧倒的な高音質を堪能出来る」コストパフォーマンス、価格との相対性能は、星の数ほど有るデッキの中でも最強クラスでは?筆者が勝手に掲げるカセットデッキの印象が、相対性能のアイワ、絶対性能のナカミチ。ブランド的には「AIWA最強伝説」。ナカミチは…最強ではなく「Nakamichi神話」。神は高い所の存在、手が届かないんです。
- 5位…Technics RS-AZ7
- 4位…SONY TC-KA3ES
- 3位…Nakamichi 682ZX
- 2位…Aurex PC-X66AD
- 1位…EXCELIA XK-009