ゼルダの伝説シリーズの原点、記念すべき第一作目
任天堂の代表タイトルの一つとして続くゼルダシリーズ、その原点が86年2月に誕生した本作、ゼルダの伝説。当時のファミコン、ROMカートリッジでは厳しいゲームシステムを、ディスクシステムの大容量、データ書き換えの特性を得て実現。高い完成度、かつて無いアクションRPGの魅力を世に広く知らしめたエポックメイキングな作品として、今なお熱く支持される不朽の名作です。
ディスクもゲームも「初めて」が満載!
ファミコンに始まる我がゲーム歴は約40年。昨今まで数多くのゲームを楽しみ、様々な「人生初」を経験し今日に至りますが、中でも本作は別格。ディスクメディア、ファイルの名前入力、セーブ&ロード、拡張音源と、ハードや媒体から人生初。物語の主人公として広い世界を冒険する高揚感、数々の仕掛けを解く達成感、キャラクターが成長していく喜び…全て初の楽しさ。アクションRPGが人生初です。
これほどまでに初の楽しさを体験させてくれたのは、後にも先にも本作が唯一。感動の凝縮体験から30年以上を経た令和の時代、今改めて本作をプレイしてみました。
令和にプレイするゼルダの伝説〜変わらぬ感動と懐かしさ
ブートローディングが終わり、豊かな音色で聴かせるオープニング曲に心打たれ…当時と全く変わらない自分。タイトルロゴと続くアイテム説明を懐かしく思いながら名前入力を済ませ、ゲームスタート。かつてのプレイ経験から結構記憶に残ってますが、それでもハイラルに降り立つのは感動します。
何一つ持たないまま始まる冒険。剣を貰い、久しぶりの画面切り換えスクロールに「これこれ!」と一人相づち。近寄る敵を剣で倒しながら、少しづつ周りを探索しマップを把握、広がりゆく世界への高揚感は今も昔も変わらない魅力。各地に点在する店、爆弾やロウソクで隠し部屋へ赴けば「ナンカコウテクレヤ」「ミンナニ ナイショダヨ」と懐かしい声が聞けて、こちらも思わず「ご無沙汰してます」なんてね。
令和にプレイするゼルダの伝説〜早期のソード強化も想定外の苦戦
相応に回ってレベル1のダンジョンを探求、攻略と。ボスを倒し、トライフォースの欠けらを掲げるリンクの姿も当時のまま。ゼルダは30年前と変わりなく、今も輝き息衝いてます。以降は各レベルのダンジョンを巡りつつ隠し部屋を探し、当時の記憶を手繰りながら快調な進行。ハートの器を積極的に取り、早い段階でソードのパワーアップさせるのが決め手。
レベル5のサクサク展開とは打って変わって、レベル6には悪戦苦闘。魔法使いウィズローブと盾喰い虫ライクライクが手強くて…ゼルダの3大難敵はタートナック、ウィズローブ、ライクライクで決まり!レベル7は隠し部屋が解れば敵も強くなく、レベル8は6に次いでキツかった。最後のレベル9はダンジョンの広さ、仕掛けが最大級で、攻略には一番時間が掛かりました。銀の矢を手に入れ赤い指輪も装備、いざガノンとの決戦!
令和にプレイするゼルダの伝説〜当時は本で今はネットの攻略情報
ウン十年ぶりのゼルダ、当時の記憶と重ね、懐かしさを味わいつつ無事にクリア。世界を巡りながら「そう言えば当時も攻略情報見ながらプレイしたっけ」と、ネットで地上マップの隠し部屋情報を参照したのは、子供の頃だと攻略本見てたそれと変わらず。レベル6での苦戦は腕が鈍ったのか、それとも忘れてたのか?
ゼルダを超えるのはゼルダ!
時を経ても面白いゲームは変わらず面白い、名作は今でも名作だった。本作をプレイして、これだけは間違いなく言えます。一人でも多くの方に本作を体験して欲しいなと。そして本作を楽しめた方は、素晴らしいゲームがSwitchで待っています。むしろSwitchの「それ」を一層楽しむために、本作をプレイすべきとさえ言える最高のゲームが。本作を楽しんだら必ず、絶対にプレイしましょう…Switchで『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』を!!
- メーカー:任天堂
- 発売日:1986年2月21日
- メディア:ディスク
- 雑誌評価:21.63/25.00(ファミマガ)