愛称はカセットデンスケ
ラジカセ、コンポ、小型テレコ…カセットテープで音楽を楽しむスタイルは様々ですが、音質を考えればピュアコンポーネントの据置カセットデッキ一択。落ち着いて鑑賞するには良い反面、相応の場所を占有し手軽とも言えません。「持ち運び可能で据置デッキ並の性能」なんて都合の良い話は…有るんです。それがソニーのTC-D5M。小型でもメチャ高音質で驚きました。
小さなボディに据置デッキ並の高性能
本機は電池駆動可能なポータブルサイズながら、録音再生とも据置カセットデッキに引けを取らない高性能、高音質を実現。アンチローリング効果の高い独自メカニズム、ソニーが誇るS&Fヘッド、過大入力を押さえるリミッター、ヒスノイズ低減のドルビーBを搭載。特にフェリクロームも使えるメタルまでのオールポジション対応は、据置デッキも含めて希少な存在です。基本スペックはワウフラッタ0.06%、SN比59dB、周波数特性20Hz～19kHzと、据置デッキ顔負けの実力派。凄い！
アナログオーディオの魅力が凝縮
以前は様々な据置デッキを使ってきましたが、ミニマルサイズの高音質追求へと心機一転、ポータブルな本機に到達しました。ブラックのアルミボディに丸形2連VUメーターがカッコ良く、ピークインジケーターが機能美を兼ねるアクセントに。カセットドア内に各種スイッチを収めるセンス、無骨な操作系も好印象。操作、スイッチに触れ伝わってくる「良きアナログ」の感触が素晴らしく。物を使う中で手触りって大事だなと痛感させられます。
カセットで音楽は贅沢な一時へ
サブスクリプションで膨大な音楽が手軽に聴ける今だからこそ、PCやスマホで聴く音楽ライフにカセットテープもリンクさせてみましょう。ゆっくりとテープが走行し刻まれるカウンター、奏でを捉え針を踊らすVUメーターに感じる音楽の鼓動。普段聴いてる楽曲もカセットテープで聴けば、何時とは違う贅沢な時間に昇華。好きな楽曲をカセットテープという小箱に、音の息吹を吹き込む魔法がカセットデッキです。音楽を形に、カセットテープならではの手触り有る音楽シーン…さぁ、TC-D5Mで素晴らしき音楽、カセットの世界へ！
