メガドライブのパワーを見よ!
メガドライブのローンチを飾った一つが、本作スペースハリアー2。淡く幻想的な背景が高速3Dスクロール、障害物や敵が拡大処理で迫る迫力!気持ちの良い効果音と柔らかい音色でビートを刻むFM音源サウンド。時折入るPCM音声…まさに16bitパワーの成せる技。今でも時々プレイする好きな作品です。
セガと任天堂の畑違いが新鮮
カートリッジをセットし電源ON、静かに流れるタイトルBGM。スタートボタンでゲームスタートですが、何気にAボタンを押すと…難易度など各種設定、サウンドテストが可能なコンフィグモードに。裏技扱いではなく標準でコンフィグが用意されている様に、アーケードのセガ、業務用のセガが作ったゲームなんだなと。家庭用とアーケード、任天堂との畑違いを意識させ新鮮な印象を受けました。実際にメガドライブのゲームは、標準でオプション、コンフィグを用意しているケースが多いです。本作が筆者のコンフィグ対応ゲーム初体験でもあります。
シンプルで爽快な3Dシューティング
迫る障害物を避け颯爽と駆け抜ける爽快感、近づく敵を撃つ気持ち良さ。ひたすら走る、避ける、撃つのシンプルなゲーム性は解りやすく、誰もが楽しめます。ステージが進むにつれ避ける事がよりシビア化し、高速で迫る障害物の間を抜けるのは至難の業。ショットは無制限ですが、一度に撃てる弾数に制限があり、無駄に撃つと肝心な時に撃てず敵と激突&アウト…狙って撃つのがポイント&無駄な空撃ち厳禁。ちなみに設定でショットの連射がONに出来るのは良いですね。
前作のスペースハリアーは名作中の名作。
かつて無い優れたゲーム性を、アーケードの贅沢なリソースで作りドライブさせた前作のスペースハリアー。人気と名声、称賛を欲しいままに得て、当時も今も抜群のネームバリューを誇る、アーケードゲームの名作中の名作。そんなスペースハリアーの続編が本作です。いくら16bitのメガドライブとは言え、アーケードと比べるのは酷な少ないリソースの中で作られ、走る訳です。前作と比べられるのは明らかに分が悪い。
本作がネガティブな評価を受けがちなのは、その多くが「偉大過ぎる前作」と比べられての事と考えています。熱烈なスペハリファンからすれば「前作のネームバリューを利用してショボイ物出しやがって」とさえ思っている…かも?解っております。その辺の想いも重々解っております。
偉大な前作と比べれば、色々と劣る印象は否めない本作。同時に、ゲームとして一定以上の完成度から楽しくプレイでき、メガドライブをデモンストレーションするローンチとしても、本作は充分合格と思えるのですが、どうでしょう?
本作はメガドライブオリジナルのゲーム
多くの方が絶賛する前作のスペースハリアーは、後年の94年にメガドライブ・スーパー32X用ソフトとして初の完全移植が実現。以降、セガサターン他、様々なハードウェアで完全移植が成され現在に至ります。前作が存分に遊べる今だからこそ、メガドライブのオリジナル3Dシューティングとして本作を捉え、再評価頂ければ。前作とは無関係に楽しんで欲しいなと、心から思っております。
- メーカー:セガ
- 発売日:1988年10月29日
- メディア:カートリッジ(4Mbit)