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そしてメガドライブへ〜セガvs任天堂、16bitの夜明け

セガの家庭用ゲーム機第一号、SG-1000。

セガと任天堂は永遠のライバル!?

 ファミコンを世に放ち着実な普及を経て大ヒット、家庭用ゲーム機で確固たるポジションを築いた任天堂。完全なファミコンの一人勝ち!…にはさせなかったのが、アーケードゲームの雄、セガ。1983年7月15日、任天堂がファミコンを発売した同日に、セガも負けじと家庭用ゲーム機SG-1000を投入。セガ製ゲームが遊べる独自の魅力が支持され、小さくも一定のシェアを確保。任天堂のライバルであり、ファミコンの好敵手として、セガのゲーム機は市場を沸かせる熱い存在でした。

セガ8bit機の集大成マスターシステム。格好良い。

王者、新星、我らのセガは?

 当時は任天堂やセガ以外も家庭用ゲーム機を出ていましたが、その殆どがファミコンの圧倒的シェアに呑まれ撤退、終息へ。任天堂がファミコン、セガはSGシリーズでしのぎを削る87年、ファミコンの次世代機となるスーパーファミコン構想を明らかにした任天堂。また、高性能を誇るPCエンジンで家庭用ゲーム機に参入してきたNEC-HE。王者が伺わせる次世代構想、突如現れた新星のライバル!そんな熱き世に、セガはどう出るか!?翌88年10月29日、セガは期待に応え「時代が求めた16bit」の高性能マシン、セガ・メガドライブを発売。メガドライブとは、どんなハードウェアなのか?

セガ・メガドライブ。時代が求めた16bit。

見た目も中身もセガでカッコ良く!

 目を惹くブラックボディに16BITのゴールドエンブレム、AV機器を思わせるヘッドホンボリューム。力強さを感じる「メガドライブ」のネーミングも含め、第一印象は「カッコ良いじゃん!」。先代のマスターシステムに通じるメガドライブの良きデザインは納得ながら、中身の「セガ的カッコ良さ」に惚れ惚れしてしまうのがメガドライブ。

アメリカンサイズ&十字キーに癖がある初代コントロールパッド。

アーケード的マルチCPU
 時代を先行く16bit、そんなメガドライブの頭脳はアーケードでお馴染のモトローラMC68000がメイン。さらにサウンドや後方互換用にZ80Aをサブで搭載。2基のプロセッサで分散処理しハイパフォーマンスを発揮させる様は、まさにアーケードゲーム譲りのアーキテクチャ。流石はセガ!

メガドライブでマーク3のソフトを稼働させる事が出来る、メガアダプタ。

アーケードライクのグラフィック&サウンド
 多重スクロールも大型キャラも存分に。波打つラスター、変わり種のシャドウ・ハイライトと、多機能かつ強力な画像処理。楽器も肉声も電子音だって聴かせてくれる、FM、PCM、PSGの三種混合なサウンド機能。絵も音もアーケードライク…やっぱりセガ!

テラドライブのデモから。メガドライブでプログラム処理で回転拡大縮小 その1。

アーケード移植はおまかせ
 アーケードゲームの覇者、セガ。同社が作る理想的なアーケードゲームを、高品位に移植出来るアーキテクチャこそ「セガ的カッコ良さ」。そんなセガスピリッツを秘めたメガドライブは単なる高性能ではなく、見た目も中身も、とにかく「セガ」で「カッコ良い」。だからセガ!

テラドライブのデモから。メガドライブでプログラム処理で回転拡大縮小 その2。

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