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FC ハイドライド3 闇からの訪問者

タイトル画面。セーブファイルは一つのみ。

PCで絶大な人気を誇った、元祖ARPGのシリーズ完結編、ハイドライド3。

以前から気になり時折プレイするも、毎度クリアには至らず…しかし今回は気合いを入れてプレイしました。

オープニングビジュアルで、主人公が旅立つまでの物語が語られます。

まずは主人公の名前入力、職業の選択から。職業は戦士、強盗、僧侶、修道士の4つ。

戦士はバランス型、強盗は腕力自慢、僧侶が魔法ピカイチ、修道士は超虚弱な上バランス型。

ステータスはランダムで変化。満足する値が出るまでやり直しも出来る。

初めてプレイする場合は、バランス型の戦士がオススメ。

ランダム変化の初期ステータスを確認し、ゲーム開始です。

冒険の始まりは街の前から。運が悪いと至近距離に敵が居て、瞬殺される事も。

ファミコンRPG的なコミカル感が薄い、リアル系の見た目が印象的です。

しかし本作のリアルは見た目だけに留まりません。

リアルタイムで時間は進み、時刻に沿って食事や睡眠を取る必要が有り。

健全な生活こそ冒険の要です。

13時と19時には食事、20時を過ぎると皆就寝。

さらに、持ち物には金銭に至まで重量が設定され、当然プレイヤーが所持可能重量も決まってます。

時間や己の能力を考慮し、着実に進めるのが攻略の基本。

ハードなアクションは求められませんが、相応にシビアです。

中盤の見せ場、ボスキャラのマッドドラゴン戦。

なお、ファミコン版はボスキャラが追加、魔法の見直しなど本作ならではの要素も有ります。

定評の有るサウンドも健在で、フェアリーランドの曲と失われた宮殿の曲が特に好き!

冒険は地上だけに留まらず、天空へと羽ばたく。

クリアしてみて、率直に面白かった。最後まで重量制限に悩まされた冒険でした。

遠出する際の食料一つ500グラムが実に恨めしく、時々メシ抜き体力消耗のギリギリ冒険も。

終盤戦でも重量制限ギリギリゆえ、最後は金銭を捨てて持てる重量を稼いだり。

さらに宇宙を彷徨い、物語は核心へ。

雲を貫く塔、異世界、宇宙を駆けるビッグスケールな世界。

手に汗握るアクション、悩ませる数々の謎。紡がれる物語は深く、そして感動のクライマックス…!

いったい何が起こったのか?最後に待ち受ける運命とは…。

シリーズ完結編に相応しい内容。死闘の末、エンディングを迎えた時の喜び、達成感は最高。

リアル追求のゲーム性は好き嫌いが別れると思いますが、クオリティーはバッチリ!

慎重なコツコツ冒険が好きなARPGファン、相応の手応えを求める方々にはオススメです。

  • メーカー:ナムコ
  • 発売日:1989年2月17日
  • メディア:カートリッジ(3Mbit+バッテリーバックアップ)

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