バーニン’ラバーはバギーポッパーに
手堅くも毛色が異なる独創系、突き抜けたセンスのバカゲーまで…そんな「他所とは一味違うゲーム」を作ってきたメーカ、データイースト。1982年に同社がアーケード用に開発したトップビュー型レースゲーム『バーニン’ラバー』を、1986年にファミコンへ移植したのが本作です。元となったアーケード版を上手く仕立て直し、より魅力的なゲームへと生まれ変わったのが、バギーポッパーといえます。
ガシガシ当ててズバーンとジャンプ
スピードを極め時間と戦い、順位を競うデッドヒートこそレースゲームの醍醐味。しかしバギーポッパーは一味も二味も違います。一見するとトップビューのレースゲームですが、並走するライバルカーに体当たりしてガシガシ潰す豪傑レース!速さや時間は二の次。そして最大の特徴がポッパー、つまり跳ぶんです。ズバーンと大ジャンプして障害物を避けたり、ライバルカーを踏みつけ潰したりと、これが気分爽快で面白い。
跳べば良いってもんじゃないから!
ゲームのルールは至ってシンプル、燃料が尽きるまでにミス無くゴールまで到達出来ればOK。ゴールを目指すだけなら、そんなに難しい作りではないです。だけど難しくなる、勝手に自分が難しくしちゃうジレンマ。敵にガシガシ当てるのが気持ち良いから、敵とのおしくら饅頭で弾かれ自爆。走りながらズバーンと大ジャンプするのは実に爽快、ジャンプで敵を潰そうものなら超爽快!もう跳びたくて跳びまくる。意味も無く「跳びます跳びます!」でジャンプ、池に落ちたりコースアウトで自滅すれば、思わず「なんでこうなるのっ!」って。体当たりもジャンプも気持ち良いから止められない、跳びたい気持ちが止まらない…これも人間のサガか。
誰もが楽しめる、解りやすくシンプルなゲーム内容
本作を真っ当にプレイするのは、実を言うと最近になってから。子供の頃に友人宅で軽くプレイしたのが知ったきっかけで、オープニングの「ダレカタスケテ」や、1面の音楽が強く印象に残っていて。最近ウン十年ぶりにファミコンへ回帰し、改めて腰を据えてプレイしました。やっぱり面白い、爽快で楽しいレースゲーム。突き詰めれば、レースと言うよりクルマがキャラクターのアクションゲームなのかな?操作もシンプルで万人が楽しめる本作。ファミコンのゲームを楽しむなら、ぜひ揃えておきたい一作です。
- メーカー:データイースト
- 発売日:86年10月8日
- メディア:カートリッジ
- 雑誌評価:17.96/30.00(ファミマガ) 21/40(ファミ通)