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FC アトランチスの謎

タイトル画面。アトランティスじゃなく「アトランチス」。

ロマン溢れる「アトランチス」「謎」「100面」

 王道のファミコン横スクロールアクションゲーム。雑に例えれば100面有るスーパーマリオ…とも言えますが、本作はスーパーマリオとはまた違った魅力を持っています。謎に満ちたアトランチスという世界、その冒険ステージは全100面!謎の解明と大スケールに遥かなロマンを感じます。複雑に繋がるステージは隠しドアも多く、予期せぬドアの出現や思わぬ繋がりに驚いたり。各ステージとも変化に富み「この面はどうなっているのだろう?」とワクワクしながらプレイしました。

最初の山場と言える10面。ジャンプジャンプの連続でドキドキ。

独特な操作感覚にドキドキアクション

 独特な操作感覚も本作ならではの持ち味です。軽快にサクサク動く主人公キャラの、独特なジャンプアクション。重さを感じさせずフワッとしたジャンプは「小さく跳ぶor大きく跳ぶ」「跳んでる時の着地点への移動」に絶妙な操作を要し、特に足場がシビアなステージでは転落と隣り合わせでドキドキ…落ちた時に「あっ!」っと声を出して体が動いたり。でも、これが面白い!

ボムで出現する隠しドア。果たしてドアの行く先は…!?

さらにゲームを楽しませるアイテムの存在

 探検欲を刺激するステージと独特なアクションに加え、ゲームの展開が大きく変化するアイテムの存在が、本作の魅力をより際立たせます。アイテムは8種類、その効用は一切ゲーム内で説明されず。説明書いわく「アイテムの絵柄から効用を考えて下さいね」と。極めて有用な物からお遊び的な物まで多様なアイテムが…クリアの為にアイテム取得、その道筋を思案し、考えを巡らせるのも本作の醍醐味。

取得した3つのアイテム。絵柄から効果を推定。

謎の面白さ、謎の魅力、アトランチスの謎。

 ファミコンのアクションゲームを巡る際に、本作は高確率で挙げられる様です。それだけ多くの方が覚えている、今なお魅力を感じるが故と。各面で流れる音楽は、どの曲も「アトランチスの空気」を醸し出す良い曲揃いで印象深く。最終ボスとFainal Stage、助け出す師匠、エンディング、NAGOYA…発売から長い時を経た今でも、その謎と興味は尽きません。どのステージからも行く事が不可能な幻の面が発見されたり、子供の頃に「師匠を助けた後スタートの1面に戻って、気球に乗り脱出すれば真の?エンディング」なんて噂も聞いて。とにかく、様々な「謎」が楽しく心躍るアトランチスの謎。ファミコンのアクションゲームでは押さえたい一作。一般的な評価を抜きに好きなゲームです。

この攻撃を掻い潜り、師匠を助ける事ができるか?
  • メーカー:サン電子
  • 発売日:1986年4月17日
  • メディア:カートリッジ(384Kbit)
  • 雑誌評価:17.94/30.00(ファミマガ)

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